12月の花
12 月はラナンキュラスやスイトピーなど春の花々の出回りも始まって、彩りと香り豊かな花々を楽しむことができます。クリスマスやお正月、イベントごとが多い12月。
中旬以降は市場も一気にお正月モードに切り替わります。赤、白いお花は特に需要があること、11月下旬〜1月はお花の価格も跳ね上がります。
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フレッシュ(生花)の状態からドライになっていくまで、長く楽しめるのでので1年中飾ってくださる方も。プレゼントにもおすすめです♪
12 月後半は美しい洋マムを使ったお正月アレンジメントを。縁起の良い実物や南天を使って華やかにお正月を彩ります。
〜冬の香りがやってきた〜
12月中旬までは、アトリエがコニファーの香りいっぱいに包まれます。コニファーとは、ヒノキ科やマツ科など数種類の針葉樹の総称のこと。良い香りの正体は、シルバーグリーンの色が美しいブルーアイス。すーっと深呼吸したくなる爽やかでキリッとした”冬の香り”。 この香りで毎年冬スイッチが入ります。癒し効果抜群です♪
他の針葉樹と組み合わせることで、グリーンのグラデーションと奥行きや深みが生まれるので、12月は必須の花材なのですが、葉や枝に松脂のベタつき感があるので、要注意。。ワークショップでは、ビール手袋をご用意しています。
ヤニは石鹸ではなかなかは落ちないので、分解してくれるアルコールや油分が欠かせません。
・消毒用のアルコールジェルをつけて取る
・メイク用クレンジングオイルで取る
手もカサカサになるので、12月はハンドクリームが必須ですね。
花と暮らしのヒント -クリスマスを連想させる花
ポインセチアを見ると、クリスマスを連想しませんか? 実はポインセチアは主にメキシコや南米が原産国。
クリスマスの花とされるようになった主な由来の1つが、色。クリスマスカラーと言われる赤・緑・白の3色は、赤は「キリストの流した血の色」、緑は「永遠の命や愛」、白は「純潔」を表します。また、「聖夜」という花言葉を持つこともポインセチアがクリスマスに使用される理由であるとされています。
葉が赤と緑、樹液が白色のポインセチアは、まさにクリスマスにぴったりの植物。
【色ごとに違う花言葉】
赤:聖夜、幸運を祈る、私の心は燃えている
ピンク:思いやり、清純
白:あなたの祝福を祈る
ポインセチアは寒さに弱いため、切花よりも鉢植えで多く流通しています。
花と暮らしのヒント② -お正月を迎える準備
一年の中でも特別な日、お正月。お正月の準備は「正月事始め」の12月13日から。クリスマス前でまだお正月気分にはちょっと早いようにも感じますが、この日から少しずつ準備を進め、年末に慌てることがないようにという昔の人の教えだそう。
お正月にこそ飾りたい植物がたくさんありますよ。
お正月飾り、いつ飾るのが良いの?
お正月飾りを大晦日に飾ることを一夜飾りと言い、28日以降は縁起がよくないといわれている日が続きます。その説は様々。
*31日:歳神様をお迎えするのに大晦日の急支度では神様に失礼されているため。
*30日:旧暦では大晦日とされるために、一夜飾りと同じ意味になってしまうため。
*29日:「二重の苦」や「苦が立つ」という語呂合わせとなり縁起が悪いといわれるため。
18日と28日は末広がりの「八」が入っているので縁起が良いですが、お正月前の28日の方が早すぎず遅すぎずベストな日だと言われています。
昔から行われた由来を知っていおくのも大事なことですね。新しい年が平穏でありますように。願いを込めてお正月飾りを飾りましょう。
旬を迎えた切花の紹介コーナー
菊(洋マム)
仏花のイメージもありますが、ヨーロッパではアレンジメントに入れたり人気のお花。花もちが良いのも人気の理由の一つです。咲き方の美しい”洋マムはお正月花としても好まれます。
ヤドリギ
樹木の上の方に丸く鳥の巣のような形状で寄生する植物です。ヤドリギを一番見つけやすいのは雪山です!葉が落ちた樹木に宙に浮くように丸くグリーンの塊が見えるのは圧巻でとても神秘的です。
ラナンキュラス
11月後半頃から出回り始め、春のお花として人気があります。バラのように花びらが幾重にも重なる豪華な花で、カラーバリエーションも豊富。
アマリリス
まっすぐに伸びたグリーンの太い茎にユリに似た華やかな花を咲かせるアマリリス。ヨーロッパでは、定期装花やご自宅にもクリスマス時期にとても人気。花保ちも良いのが特徴です。
チューリップ
可愛らしい花姿と、美しいラインの茎。シンプルに花瓶に生けるだけで絵になるお花です。温度や光に敏感で、自由にクネクネと姿を変えていきます。12月から 3月前半くらいを中心に出回ります。
スイートピー
早春の花のアイドル的存在。甘い香りとフリフリの花びらが特徴のお花です。下の花から順々に上に向かって咲いていきます。12月〜4月上旬くらいまで出回ります。染めのものや複色のものなど、カラーバリエーションも豊富です。
ラナンキュラス ラックスシリーズ
ラックスとは、ワックスをかけたように輝いてみえる花弁から、ラナンキュラス+ワックスに由来して「ラックス」と名付けられました。スプレー咲きで蕾まで全部咲いてくれます。高級花ですが、比較的花持ちが良いのも特徴です。
アネモネ
ビビッドカラーから、ふんわりとしたパステルカラーまで、様々な種類や咲き方があるアネモネ。光や温度に反応して開いたり閉じたりを繰り返すので、暖房のきいた部屋に置くと、一気に開きます。
1月の予告
1月は少し早い春のお花が本格的に出回り始めます。香り・色・形状ともに、可愛らしいお花が多く揃う1月〜2月。スイートピーの甘い香り。球根たちが楽しい季節がやってきますよ♪
編集後記
急に寒くなって洋服も冬支度に。クリスマスリースの制作も始まりました〜アトリエが冬の香りに包まれています。先日の東京・大阪での出張レッスンではクリスマスリースをお作りいただきました。12月は気持ちも慌ただしくなりますが、わいわいお話しながら制作するクリスマスリース作りは毎年楽しみな時間でもあります☺︎
12月3日でローブは2年目を迎えます。気にかけてくださり声をかけてくださる方、何のお店かなー?と覗いてくださる方もいらっしゃって、いつもありがとうございます。
通常のお花屋さんの形態とは違い、レッスン・オーダーギフトを中心としたご予約優先のアトリエという形での営業になりますが、2年目はローブこだわりの花選びや色合わせ、お教室としても成長していけるような活動をしていきたいと思っています。
引続き、どうぞよろしくお願いします。
昨年に引続き、お正月飾りの予約販売も追ってご案内予定です。お正月向けのお花が揃うのは12月中旬以降、年末年始は切花市場もお休みになります。
市場には早くもチューリップや春のお花も出回りはじめました。チューリップの伸びやかさと様々な咲き方は本当に美しくて、一番好きなお花です。2月頃から種類も増え始めるので、またご紹介したいと思います♪
アトリエができるまでの様子をInstagramでも紹介しています。
フォロー・いいねいただけるととても嬉しいです♪
Instagram:laube_flower
お花の世界って本当に奥深いんです。同じお花でも品種や産地、気候で色や咲き方も様々。季節ごとに小さな発見を楽しんでいただけるように、今後もコンテンツを充実させていきます。
最後までお読みくださりありがとうございました。