フランスではすずらんのことを「ミュゲ(Muguet)」といいます。この日は誰でもスズランを売って良い日!なので、森から摘んできたり、スズランを売る人が街のあちこちで見られる日。幸せな香りと気持ちに溢れる日です。
大切な人にスズランの花を贈る日、感謝を伝える日に近いのかも。
すずらんを受け取った人は、幸運が訪れると言われています。
スズランの日の由来
5月1日がスズランの日になったのは、16世紀中ごろからと言われています。
その当時のフランス国王であるシャルル9世は、ある人からスズランの花束をもらいました。
スズランには「受け取った人に幸運が訪れる」という意味があることを知り、大変喜んだそうです。
この喜びを多くの人に伝えようと、宮廷の女性たちにスズランを贈ることを始めました。
この習慣が一般市民にも広がり、フランスでは大切な人にスズランを贈る習慣が定着したようです。
小さいベルのような形の花が可愛らしい「スズラン」。
「スズラン」という名前は、葉っぱが蘭に似ていて、花が鈴のように見えることからつけられました。
別名「君影草(きみかげそう)」と呼ばれることもあります。
花言葉は「再び幸せが訪れる」
すでに幸せが訪れていて、さらに幸せが訪れるという意味があって、大切な方にプレゼントするお花としてもふさわしい花言葉ですね。
3大フローラルの1つ
スズランは、香りの良さでも知られています。ほとんどの花は良い香りがしますが、そのなかでもとりわけ香りが良いといわれる「バラ」と「ジャスミン」とあわせて、3大フローラルと呼ばれています。ふわーっと優しく透明感のある香りはいくつもスズランの香水が出ているほど。
「スズラン」に毒があるって本当?
「スズラン」は、花と根に多くの毒を持っていることを知っていますか?
毒には強心作用のあるコンバラトキシン、コンバラマリンなどが含まれます。
触れる分には特に問題はありませんが、体内に摂取すると、頭痛やめまい、嘔吐、血圧低下、心臓麻痺などの症状が現れ、最悪の場合、死に至ることも。
小さいお子様やペットが誤って口にしないよう気を付けたいお花です。
パリではウェディングブーケとしても人気
パリでは、ウェディングブーケにスズランのブーケを選ばれる花嫁さんも多いです。
白いドレスに合わせて白い花が選ばれることが多いため、
小さく、可憐で、華やかさよりは慎ましさが際立ったスズランブーケ、とっても素敵ですよ♡
日本ではスズランは鉢植えで売っていることが多いため、スズランをブーケにすることはあまり一般的ではなく、
出回り時期もごく短いです。
聖母マリアの花とされ、清らかさの象徴でもある「スズラン」。
日本では、春の到来を告げる花として桜が代表的ですが、ヨーロッパでは「スズラン」がその役割を担っているような気がします。
街を歩くのがとっても楽しくなるミュゲの日。感謝の気持ちをお花に込めた花贈り、やっぱり素敵ですね♡
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